9/17/2010

妻がiPadに夢中

以前、iPhoneとMacBookの間にiPadが成功できるニッチがあるのか、っていう疑問を書いた。iPad発売前だ。

iPhoneとMacBookの間にニッチはあるのか?

またそれ以前にも、タッチパネルPCあるいはタブレット型PCについて過去の事例を考察して、

Appleのタブレット

にiPadの成功要因を予想してみた。まず、iPadはここで挙げた成功要因をクリアしてるのだろうか?

  • 価格が$300程度である
    • iPadは$499からだ。ハードルはぜんぜんクリアできてない
  • 軽くて落としてもダメージがほとんどない
    • これは本隊を軽くしてカバーをつけさせることでなんとかしているかもしれない
  • PCと簡単にシンクしバックアップできる
    • iTunesのおかげで、MacでもPCでもシンクとバックアップは簡単
  • オペレーションにストレスがない
    • ここにストレスがあったらAppleじゃないといえるほどよくできてる
  • いつでもどこでもインターネットから簡単に情報をとりだせる
    • WiFi/3Gでほぼ完璧

評価してみると、値段以外は合格してる。で、これまでに300万台超の大ヒット。私の妻も購入し、すっかりお気に入りだし、85歳近い私の父がそれを見て即、購入をしたというのも想像外のことだった! ちょっと大げさに言うと、妻の一日はiPadではじまり、iPadで終わるようになった。これから日本語の電子書籍が充実してくれば、読書好きの妻のiPad依存度はもっと高くなるだろう。

で、最初の疑問「iPhoneとMacBookの間にニッチはあったのか?」なんだが、Wall Street Journalの9月14日の記事によると、少なくともBestBuyにおいては「iPadはノートPCの売上の50%を食っている」とのことだ。つまり、iPadは従来ノートPCへ向いていた需要をかっさらっている。なので、去年まではカバンの中にノートPCを入れて持ち歩いてた人たちのうち50%が、そのうちにiPadだけをカバンに入れて持ち歩いていることになる。

Steve Jobsの言ってたとおり、NetBookはとても使いやすいモバイルPCではなかった。私もDell Mini 9にMac OS Xをインストールして使ってみているが、とても操作しづらい。「小さくて軽いMacがあれば便利だろう」なんて思っていた私はとんだ勘違いしてたことになる。旅行でMacBookを持って行って、車の中や宿で使ったこともあるが、この前妻のiPadを持って行ったらMacBookより格段に使いやすかった。

ところで、妻の買ったiPadは、「会社に行っても通信ができるように」とWiFi/3Gの一番高いやつを選んだ。8万円超だから、マジにノートPCなみの値段。なのに妻はそれを「重いから」という理由で会社へは持っていかず、家の中だけで使っている。もともと妻はノートPCも持ち歩いてなかったので、やっぱりiPadをノートPCの代用にしているのは間違いない。家のソファーでメールやウェブ、ツイッターをするのには、断然今までのMacBookより便利だ。

結局のところここでの結論としては、iPadの正体は、iPhoneとノートPCの中間のニッチ向けの製品ではなく、情報の"消費"に特化したノートPCの代替品だった、ということだ。

それで私はというと、iPod touchの新しいやつを購入しようかどうか迷っている最中。

0 件のコメント:

コメントを投稿