PenPoint、Newton、Palm Pilot、iPhoneとタッチパネルPCの歴史を振り返ってきて、このセグメントでの成功要因は次のようにまとめられそうだ。
- 価格が$300程度である
- 軽くて落としてもダメージがほとんどない
- PCと簡単にシンクしバックアップできる
- オペレーションにストレスがない
- いつでもどこでもインターネットから簡単に情報をとりだせる
最初の4点をPalm Pilotがクリアし、インターネット時代になってiPhoneが4点目の革新をしたうえに5点目もクリアした。そして今これだけのブームとなっているのだ。
しかし、MicrosoftもAppleも新しいタッチパッドで最初の2点を忘れてないだろうか。大事に鞄に入れてある場所からある場所に持ち歩くだけの携帯型なら、ネットブックで十分だ。タッチ式にしているというのは、持ち歩きと同時に操作をするというためのものだろう。落とす心配がつねにつきまとう。電子ブックを読んでて寝てしまったら、てから滑り落ちてガシャンってことは、誰もが容易に想像することである。操作性で革新を持ち込めば使ってもらえるというような幻想は、新しい武器を手に入れたら戦争してみたくなるような感覚ではないだろうか。
噂やらコンセプト・デモの段階で批判するのもどうかとは思うが、どいらも、触ってみたくても買う気になれない物が出来上がってしまう危険性をおおいにはらんでいる。
考えるに、このセグメントでの次の革新は紙のような大きさ薄さ、しなやかさが実現することではないだろうか。落としても曲げてもダメージがなく、$300程度の価格であれば、場所をとってゴミにもなる紙媒体や、画面の小さいなデジタル・ガジェットの煩わしさから、私たちを解放してくれるはずだ。
Appleの10.7"という画面サイズで思ったのだが、このサイズでiPhone OSというなら、ぜひカーナビを作ってほしい。というかカーナビであってほしい。カーナビなら落とさない。革新的な操作性がほしい。私が今使っているカーナビの使いにくさといったらもう!
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