8/19/2009

日の丸の切り貼り

民主党が鹿児島での集会で、ふたつの日の丸の旗を切り貼りして作った民主党のマークを掲げて問題視された。芸術家やデザイナーが国旗をモチーフにした作品を発表しようと、ミュージシャンが国歌をめちゃくちゃにアレンジして演奏しようと、そこにはアーティストとしてのメッセージがある。しかし、今回民主党の集会の舞台上に掲げられたものに、どんなメッセージが感じられるだろうか。

日本の一政党の集会の頭上高く掲げられる党のシンボルマークが、国旗を切り貼りして作られている! 国旗に鋏を入れ、下側の国旗はしわくちゃにした。掲げられている場所と時期を考えれば、多くの人に「国家の否定」というメッセージとして受け止められたに違いない。

日本に対する熱い思いを表そうとして、日の丸を燃やすバカな国民がいるだろうか。日本の官僚システムにメスを入れたいからといって、日の丸にカッターナイフで穴を開けるバカな国民がいるだろうか。

日本の一政党が衆議院の選挙にあたって開いた集会である。「気がつかなかった」というのは鈍感甚だしい。

長期政権は腐敗するので、日本でもぜひ政権担当能力がある政党がもうひとつ育ってほしいとは思うのだが、まさに政権交代が現実味を帯びて来た中でこういう失態を演じる民主党には、不安を否めない。