3/25/2010

亮英の馬込の絵

昨日、馬込文士村ガイドの会の方がみえて、父と叔父から祖父:服部亮英と馬込の画家について話を聞きとっていかれた。その際に、叔父のところに保管してあった古い馬込の絵を初めて見た。

いつの作品か今の時点でわからないのだが、自宅前から今の桜並木を越えて桐里にぬける道を臨んだ構図。手前に咲いているのはケシの花だ。

岡本一平が主催した東京漫画会での活躍で、作品も漫画や淡彩画が多く残っているのだが、祖父は本来洋画家である。日本芸術院には長野のあんずの里の大きな絵が所蔵されていて、去年だか一昨年だか、上野で公開されているのを見に行った。それはけっこう大きな作品だったが、我が家にのこっている油絵は大きなものはない。

ところで、東京漫画会は大正10年に18人で東海道を車で旅し、翌年「東海道漫画紀行」という本を出版すると同時に、キャンペーンなのだろうか、「肉筆東海道五十三次漫画絵巻」という上下巻からなる巻物セットを150部限定製作して販売した。肉筆なので同じものはないところが貴重で、ネットで検索してみても絵のバリエーションが面白い。いくつかダウンロードしてみた。

人間、2世代前の人生についてはあやふやで、3世代より前の祖先のことなんてもうまったくわからない。祖父も、私が生まれる前に亡くなっているので、同じ時代を生きたことがない。子供の頃にもっと祖母に話を聞いておけば良かったと後悔するばかりだ。

いまや父も高齢、聞いておきたいことがたくさんある。人生は短くて、悲しい。

3/17/2010

品川攻め

ちゃんと地図を見ないといけないもので、東京港トンネルの先、東京テレポート駅は江東区で間違いないが、お台場の手前の潮風公園と船の科学館はなんと品川区の領地だ! むむむ。

大田区のすぐとなりで、品川区は結構おいしいところを押さえている。りんかい線の駅では「天王洲」「品川シーサイド」「大井町」「大崎」を有し、大森駅からアクセスの近い大井競馬場や品川水族館で人気を博している。駅前の「大森」と名のつく西友もベルポートも品川区だ。いちばん我慢ならないのが大森貝塚が品川区に属しており、大田区領地の目の前で、大田区立郷土博物館とは比べ物にならない立派な品川歴史館を見せつけている。

江東区と同盟を結び挟み撃ちにして軍をすすめ、八潮を江東に、大井を大田に割譲してはどうだろう。しかし、南下政策をとる江東区があまり力を持つのは脅威だ。江東区は虎視眈々と羽田攻略のチャンスをうかがっているに違いないのだ。

逆に品川駅を港区から奪還するようにけしかけ、南側への守備が薄くなるのを見計らって、一気に大井を手中におさめるか。

大田区と江東区は陸続き

前回のブログで、大田区内バス乗り放題2時間210円を提案しましたが、隣接区へは280円としたところで江東区を忘れてましたよ。今や城南島のトンネルを介して江東区とはおとなりさんでした。京急バスも大森からテレコムセンターに行くやつがあるじゃぁないですか。

あれ、このバスは大田区から品川通って港区に行ってるのか。港区は大田区と隣接してないなぁ。ま、大田区外の都内へは280円としますか。もうちょっと伸ばして、国際展示場にまで行ってくれればいいのに、あそこの乗り場は都営交通がおさえちゃってるのかな。

ところで、りんかい線は大田区を避けるように品川シーサイドから大井町で急カーブして大崎に行っちゃってる。大田区より埼玉を選びやがった。学研第二ビル跡地にJR横須賀線「道々橋駅」をつくると上池上が便利だけど、川崎の武蔵小杉に先越された。上池は学研がなくなってしまって衰退が危ぶまれる。

3/14/2010

大田区バス 210運動

大田区は東急線、京急線、都営地下鉄、そしてJRの各線がなかなかいい具合に通っていて、都心へ出るのにはかなり便利な場所だ。実際、うちの最寄の西馬込駅から、新橋まで20分、渋谷まで25分、新宿に40分、上野や池袋へも1時間かかることはない。山の手線に乗るまではラッシュ時でも混雑がないので、「なんだか大田区の馬込とかださいから、横浜あたりで住むとこさがしてるんやぁ」なんて何もわかってない地方出身者の会話など聞くと、「どうせ大田区を太田区と書いてしまうようなドシロートが!」なんて心の中でせせら笑ったりして。

なのにこれが大田区内の移動となると、なんだか急に不便を感じる。うちから池上には、万福寺前のバス停から蒲田行きを待てばすんなり行ける。ところがこの蒲田行き、平日の昼間に12本しか運行してない。南の端といえども東京都内、時刻表を見てバスに乗るなんて屈辱的だ。しかも土日は運行なし。大田文化の森でバスを乗り換えるという手があるが、するとたかだか池上に出るのに420円、往復840円ということに。

ちょっと待て、うちから渋谷往復するのに浅草線と山手線乗り継いで720円だぞ。それならバスで荏原町に出て東急線なら...うん、片道360円、往復720円だ。って、なんで馬込から池上に行くのに旗の台乗り換えで雪が谷まで遠回りするんだ。

そもそも大井町線から池上線乗り換えても150円で荏原町から池上に行けるのに、同じ東急バス乗り継いでなんて420円も支払わなきゃならないんだ?ちょっと前なら、「バスだと乗り継いだ証明ができないから」って言い訳もあったろうけど、今やパスネットじゃん。

というわけで提案です。大田区内はバスでどう乗り継いでどこまで行っても3時間以内は210円にしませんか。区内で乗り継いでとなりの川崎や品川、世田谷、目黒に行く時は280円。

大田区はもはやベッドタウンから脱皮して、羽田の国際化にも合わせて観光を奨励したり、街を活気づかせていかなくちゃなりませんよ。大田区内の人の移動が便利なら、ダイシンもカドヤもユザワヤもはやりますよ。移動の要は新交通建設しなくても、バスを見直せばいいんですよ。

大田区の今のバス路線、JR東海道線を境に北は東急バス、南は京急バスにカバーされてる。路線図見ると、結構いろんな所に行けるんだけど、馬込に住んでると、区内での京急へのアクセスは不便。

東急バス 大森地区
東急バス 蒲田地区
京急バス 大森地区
京急バス 羽田地区

これ、なんとかしましょうよ。大田区の花火大会行くのに、わざわざ泉岳寺乗り換えなんてさせないでください。文化の森から平和島へのシャトルバスなんてどうですか、100円で。乗り継いでも210円なら、平和島に出ますよ、花火のときも羽田に行く時も、さらに金沢八景や横須賀に行く時も。城南島の公園でバーベーキューしてビールやワイン飲んでも帰って来れるしねぇ。泉岳寺で間違って、京急に出ちゃっても、平和島からバスで家に帰りますよ。