7/19/2016

またも強敵!

都知事選の話ではなくて、ウチの庭にやってくる敵のこと。やぶ蚊をデミリンで撃退したのもつかの間、今年もこいつがやってきた。ホオズキカメムシ。育ってきた唐辛子や朝顔に群れでたかって茎から汁を吸いやがる。 

もともと、春先からアブラムシ対策にオルトランを撒いたりしてきたのだが、それをものともせずにこのカメムシは突如団体でやってくる。朝顔がなんかしおれているな、と思って水をかけてみたらこいつらがうようよ出てきた。とりあえず、キンチョールで退治したのだが、翌日にはまたいくつかついてる。

カメムシにはオルトラン(アセフェート)の効果が薄いようで、どうやらネオニコチノイドという化学物質が有効らしい。キンチョールのようなピレスロイド系、スミチオンのようなフェニトロチン系の薬剤は即効性はあるものの、駆除したさきから次々と飛来されるんじゃきりがない。そこいくとネオニコチノイドは植物体内にしぱらく残留するので良さそうだ。

ネオニコチノイドといえばミツバチの大量死の原因になった物質で悪名高いが、広域に撒くわけではないのでそこは目をつぶる。ネオニコチノイド以外にこいつらを退治できる有効な薬あるのかな。

「ベニカ水溶剤」や「ベニカベジフルスプレー」っていうクロチアニジン成分の商品がおすすめと書いてあったが、以前買った「ベニカXファインスプレー」っていうのにもクロチアニジンが入ってる。でも、この商品の説明にはカメムシが対象になってない。化学物質に違いはないだろうから、今朝、ベニカXファインスプレーを朝顔や唐辛子にかけておいた。 

午後に確認してみたら、まわりに死骸がころがっていたので効果はあったみたい。でもまだ生きているのがいる。新しくやって来たやつかな。茎に吸い付いたら死ぬのかもしれない。しばらく様子見だ。



Geisha distinctissima aobahagoromo j.JPG
Geisha distinctissima aobahagoromo.JPG
ちなみに、いろいろ調べていたら、よくバラやサザンカなんかについている白い綿状の虫、あれ、アブラムシの一種かと思っていたらカメムシの仲間なんだって。そんで、変な形の白い蛾と思っていたのはその成虫。アオバハゴロモっていうものだそうで、こいつらにもネオニコチノイドが効くそうだ。(アオバハゴロモの写真はWikipediaより)

7/04/2016

馬込の凶暴なやぶ蚊との戦い

ウチはやぶ蚊の産地?


夏場、ウチにはやぶ蚊が多い。凶暴で、しかも数が尋常じゃない。ちょっと外に出ただけで、ぶわーっと寄ってきてあっという間に血を吸われる。貧血になるくらいだ。

そもそも、ウチの裏は江戸時代からの墓地だ。まだ馬込一帯が農地だった頃、地元の有力一族だった家が畑の一角につくった墓地で、今でもゆかりの方がお墓参りにみえる。墓地といえば花入れや水入れはつきもの。そこに梅雨に水がたまればボウフラの格好の孵卵器となる。

馬込はもともと湧水のたくさんある土地だった。四、五十年前、このあたりの畑のわきにはどこも水が流れていて、ザリガニやらヤゴやら、いろんな生物がいたものだ。しかし、そういう場所にはボウフラの天敵もうじゃうじゃいるので、そんなに蚊は発生しない。しかし、裏の墓のちょっとした水たまりはボウフラ天国で、たっぷり栄養をとって立派に凶暴なやぶ蚊となる。

そんなわけで、ウチにやぶ蚊が多いのはもう昔からなので、これは避けがたいこと、せいぜい外で蚊取り線香でも炊くしかないぐらいに思ってた。


昔よりやぶ蚊多くねぇか?


でも、ちょっと多すぎないか、やぶ蚊? 子どものころ、いくらなんでもこんなに刺されまくってたっけ? と、去年ふと疑問に思った。確か、夏でも庭に出てよく遊んでたし、その当時、蚊よけスプレーとかなくても大丈夫だったぞ。

よくよく観察してみると、裏の墓の水たまりは夏の間カラッカラに乾いている。近所の樋が詰まってるのか? いや、それもカラッカラだ。まわりに水たまりらしきものがない。

いや、あった! 道路の排水舛だ。いつでも水がたまってる。そういえば、下水管が整備される前、このあたりに側溝、つまりドブはあったが水がたまっていることはなかった。なるほど、こいつが発生源だったわけだ。こういうところにはトンボが入れないからヤゴはいないし、当然魚もいない。ボウフラ天国じゃないか。


殲滅作戦を考える


出てきた蚊を退治するのはきりがない。やつらの生息範囲すべてにキンチョールを撒くわけにはいかないし、おそらくはエアゾールが届かない。とにかくボウフラのうちにやっつけるのが有効なので、そういう殺虫剤を調べてみた。

ありました。「デミリン発泡錠」。こいつは昆虫が幼虫の頃、脱皮して成長するのを阻害する薬で、しかも鳥、動物、魚にはほぼ無毒だという。昆虫とか脱皮するやつらにしか効かないので、鳥が薬剤入の水を飲んでも中毒になってしまうということがないからそこら中の水たまりにも撒ける。流れのないところでは1ヶ月以上効き目があるらしい。

これはいい! すぐさま購入だ! ちょっとお高い。いや、高くない! 人類の敵を殲滅できるのだ!

一点だけ疑念がある。記載されている害虫がチョウバエとユスリカだけだ。やぶ蚊が対象になってない。いやいや、やぶ蚊だって脱皮するでしょ。迷うよりは実践だ。


作戦実行


さてこの錠剤、一箇所にだけ使っても意味が無い。発生源となっている一帯で撒かなくては。果たして、やぶ蚊はどのくらいの距離を移動してきてウチの茂みに潜んでいるんだろう。とりあえず、ウチのブロックを取り囲む道路にある排水桝に錠剤を投げ込んでおいてみよう。

ほんの1ブロックといっても、ぐるっとまわると結構ある。排水桝は道の両側にあるんで、20箇所以上に1錠ずつ放り込んでみた。これが4月下旬。毎年、だいたいゴールデンウィーク明けくらいが蚊のシーズンのはじまりだからだ。

戦果は...


なんと、驚くほどの成果! 毎年あれほどうようよといて、集団で人を襲ってきたやぶ蚊がほんの少ししかいない。今年、たまたま出現するのが遅いのではないかとも思ったが、7月上旬の今でも明らかに少ないのだ。もちろん、梅雨にも入ったので近くの排水桝には何回か、そして梅雨の晴れ間にまた1ブロックをぐるっとまわって錠剤を入れてまわった結果である。

やぶ蚊に勝利した! ついに圧倒的な数で住民を脅かしていた、あの凶暴なやぶ蚊に勝ったんだ!

正直これほどまでに効果があるとは思わなかった。すごいぞデミリン。愛おしくなってきたので「デミりん」と呼びかけたいくらいだ。そのまんまだ。

これはぜひ町会で馬込中の排水桝に撒いてほしい。そう、1ヶ月に1回でいい、火の用心の見回り(なんかこのあたりは夏でもやってる)の時に、デミリン持ってあるいて排水桝に投げ入れていけば、馬込からやぶ蚊を殲滅できる気がする。


ちなみに、ボウフラを漢字で書くと孑孒

もうひとつちなみに、こいつ→は若干たよりないぞ。

7/01/2016

大森のMEGAドンキに行ってみた

1962年からそこにずっとあったダイシン百貨店が5月に閉店し、しかも6月下旬からはドン・キホーテになるというニュースは、大森地区の住民にとしては「Wの悲劇」に思えた。古くからの住民にとってダイシンでの買い物は日常であったし、その品揃えが食卓のメニューのベースでもあった。特に私とダイシンは同い年、ほぼダイシンの食材で身体ができているといっていい。

そのダイシン、バブル後に複数店舗化してからは食品以外の売り場がみるみる活気がなくなっていた。そして建築業界出身の社長に交代してから店舗をいっきに縮小し、なんとか下町百貨店として回復、2012年には建物をリニューアルした。メディアにもどんどん露出してたが、実際には2階、3階の売り場はいつもガラガラで、店員は「接客以外に重要な仕事があるのか」ってくらいに客を無視しているような状態、これはひどいなぁという感じだった。近くにオオゼキやらまいばすけっとやらがオープンして、唯一、人が入っていた食品売場の売り上げも落ちて行き詰ったらしい。

「悲劇」である。

そして、いつのまにやらドンキが経営権を握り、ついにかの閑静な大森の地に驚安の殿堂の看板が登場するに至った。ドンキといえばヤンキー。どちらかというと大森でも線路の向こう側のイメージである。

「Wの悲劇」である

これはいったいどんなことになるのだろう。ドンキが出店するも客層が違って業績振るわず、すぐさま撤退なんてことも考えられる。それじゃますます困る。駅前の京成/ヨーカ堂の跡地ビルのようなことになったら、大森がますますすさむ。

そんな心配な日々を経て、昨日大森山王のMEGAドン・キホーテがオープンとなった。

Twitterとかの評判は...、うーん悪くない。「食品売り場はほぼダイシン」とまで言っている人もいる。どうなんだろう。気になるのでさっそく今日出かけてみた。

ジャーマン通りを右にまがって、大森駅方面からダイシンに向かう。渋滞はしてない。でた、下品な黄色の文字の看板。駐車場は...、お、きれいになってる。ハトのフンもない。4階に停めてまずは2階に行った。

おおぉぉ、これは完全にドンキだ! ダイシンの頃は全体が見渡せたフロアが窮屈に商品が棚に積み上げられて目の前しか見えない。かつての書籍コーナーは文房具売場。この物量! 種類! 売る気がみなぎっている。奥には仏壇コーナーも。以前よりコンパクトになったが、やる気を感じる。見本の線香をただでくれた。

DoItもコンパクトに、店員の目がいきとどくように物が配置されている。次に衣料品。こ、これは、龍の柄のシャツ、誰が買うんだ? 見事にヤンキーのセンスのものが並んでいる。老人用のものが見当たらないし、買いたくなるデザインのものがない。ただ、売る気だけは感じる。店員も元気で、かつてのやる気が微塵も感じられない、ただ商品が並べてあるだけのダイシンからはかけ離れたエネルギーを感じる。

いや、昭和のダイシンは田舎臭さまんてんであったが、こういうエネルギーはあったなぁと、どこか懐かしさも感じたりした。田舎臭さがヤンキー臭さになって戻ってきたっていう感じだ。

今日のところは偵察なんで、2階はこのくらいにして何も買わず1階に。

エスカレーター下は、閉店前と同じく果物・野菜売り場。そして肉、魚と続くところは確かにほぼダイシン。だが、やや品揃えが違う。肉はメガ盛りが目立つ売り方をしている。あれ? 赤身の豚ひきがない。油揚げの「味わい亭」がない。十穀米がない。ちょっと戸惑ったがけっこう安くていいかも。うわー、お菓子の充実がはんぱない。酒コーナーもやる気出してる。

ひととおり店内をめぐって食料品を購入して思った。「小売とはこういうもんだ!」まぁオープン2日目ということもあるだろうが、店内は商品を売るぞという気迫に満ちていた。考えてみればダイシンを倒産から救った前の社長は建築家だ。それに比べてドンキは不況時代に成功を重ねてきた小売のプロである。もう、あきらかに売り場づくりのノウハウが違う。総合的にみると、なかなかいい進化を遂げたのではないだろうか。受け取ったレシートには(株)ダイシン百貨店と出てる。昭和のダイシンのパワーが戻ったんじゃないの。

ちょっと見なおしたぞ、ドンキ!

いや、ただね、あの看板と売ってる服のセンスはどうかと思うよ。